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アスパラ豆知識 アスパラガスという名前は、「たくさん分かれる」とか「激しく裂ける」というギリシャ語からつけられた名前。そこから「新しい芽」と言う意味を持つようになった。アスパラの新芽は地面を押しのけて次々生えてくる。根に蓄えた養分で、一つの株から若い芽が何本も生えてくるんだ。
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薬用として、古くから食べられてきたアスパラ
アスパラガスは、ヨーロッパでは古くから親しまれ食べられてきた野菜。2000年以上前から野生のものを利用したり、栽培をしていた。アスパラガスのふるさとは、南ヨーロッパから西アジアにかけての地域で、塩分の多い海岸などに自生してい
昔のヨーロッパ
る。 タマネギやネギ、ニンニク、ニラと同じユリ科の植物で、多年草の宿根草だ。いまみんなが食べているアスパラガスの学名は、 アスパラガス・オフィシリスって言うのだけれど、このオフィシリスはラテン語で薬用という意味。名前からも、昔は薬用で利用されていたことがわかる。日本には、江戸時代にオランダ人によって伝えられました。主に観賞用でしたが、食用としては大正時代に北海道で栽培が始まりました。

アスパラガスは、しゃきっとした歯ざわりとみずみずしさが魅力の野菜。スリムなカラダなのに元気パワーに満ちた野菜だ。身体を元気にしてくれる成分として、栄養ドリンクにも使われているアスパラギン酸が豊富で、新陳代謝を高めて疲労回復に効果がある。また、ガンなどの病気の原因をつくる活性酸素を抑える働きをもつグルタチオン、動脈硬化を防ぐ葉酸も含まれている。穂先に含まれるルチンは血管を強くして血圧を下げる働きがある。ほかに、カロチンやビタミンB1、B2、Eなども豊富に含まれる。そんなところから、古代ギリシャ時代から、薬用植物として扱われてきた。 アスパラガス

アスパラの缶詰 アスパラガスには「グリーンアスパラガス」と缶詰に多く使われることの多い「ホワイトアスパラガス」があります。これは品種が違うわけではなくて、栽培の方法が違います。同じアスパラガスの株でも新芽に光があたるようにして育てると新芽の茎に葉緑素が出来て「グリーンアスパラガス」に成長するし、新芽に光があたらないように土をかぶせて育てると、葉緑素ができずに白い色をした「ホワイトアスパラガス」に育ちます。
夏に立茎(りっけい)栽培するアスパラガスは、育った親木の日陰になるので淡い緑色のアスパラガスになります。

ヨーロッパでは、アスパラと言えばホワイトアスパラガスだけれど、なかでもフランスやオランダ、ドイツなどでは、「高貴な春野菜」として特別な食べ物。太くてきれいに穂先のしまったホワイトアスパラガスが高級品として特別な思いを持って食べられる。それは、ホワイトアスパラガスの発見と関係がある。今から500年ほど前の16世紀。イタリアのある村で、ひょうのおかげで農作物がまったく取れなくなってしまった年があった。食べるものがなく、飢えて苦しむ農民たち。ハラペコの農民たちはイモでも残っていないかと、必死に土を掘っていた。すると、土の中からなにやら白いものが・・・。そう、農民たちは偶然ホワイトアスパラガスを発見した。食べてみると、それはそれは甘くておいしかった。されからホワイトアスパラガスはヨーロッパ全土に広がり、春を告げる大切な野菜、春の風物詩として、大事に育てられてきた。ホワイトアスパラガスはフランスのルイ14世の大好物で、フランスでは芽の先を大切に扱うように、「マドモアゼルの指先」とも呼ばれている。ヨーロッパの春には、日本の「桜前線」のように「ホワイトアスパラガス前線」と言うのがあって、おいしいホワイトアスパラガスの収穫は、スペインで4月ごろから始まり、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツへと北上していく。 アスパラの新芽

アスパラギン酸
  アスパラギン酸は主に医薬品(内服用)に使用されますが、化粧品にも使用されます。アスパラギン酸は非必須アミノ酸で、体内の老廃物の処理、肝機能の促進、疲労回復などの作用があり、皮膚に対しては、代謝を活性化させる作用があると言われています。
疲労がたまると、元気を維持するための大切な栄養素であるカリウムとマグネシウムを補給しなければなりません。そのような生体内の代謝時にアスパラギン酸はカリウム・マグネシウムと結びついて細胞内へ取り込まれます。アスパラギン酸の働きによってそれらの吸収をよくし、細胞内でのバランスを正常に戻し、素早い疲労回復へと繋がるのです。

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